“おいら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
34.9%
俺等25.6%
乃公18.6%
9.3%
己等7.0%
吾等2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「東郷大将は、もう往っちゃったのか、東郷大将は」淋しそうに笑って、「おいらもなあ、あの時鵜沢連隊長殿と戦死うちじにしてたらなあ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「文吾はん、杉の屋の風呂のつめ拔いて來て呉れんかい。俺等おいらが行くと目立つさかい、お前なら丁度よい、早う/\。」
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ピータ 樂人がくじんさん、おゝ、樂人がくじんさん、「こゝろなぐさめ、こゝろなぐさめ」。乃公おいら陽氣やうきにさせてくれるなら、たのむ、かせてくれ、れいの「こゝろなぐさめ」を。
おいらだ、滝だよ。おい、ちょいと誰だか手を握った奴があるぜ。串戯じょうだんじゃあない、気味が悪いや、そういってお前放さしてくんな。おう、後生大事と握ってやがらあ。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其様そんなに隠さずとも好いだろう、相見互だもの、己等おいらの付合も為てくれたって、好さそうなもんだ」など、嫌味を言って、強請ゆすりがましいことを、愚図々々言ってますのです。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
『ヤイ、ヤイ、畜類ちくるい其樣そんな吾等おいらにく美味うまさうえるのか。』とつか/\鐵檻てつおりちかくにすゝ
おれもさ、狒々ひひ巨蛇うわばみなら、片腕で退治て見せらあ。「おいらだって天狗の片翼を斬って落すくらいなら、朝飯前だ。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)