“寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
80.8%
よこ5.7%
より5.4%
よせ1.1%
よっ1.1%
1.1%
よる0.9%
よつ0.7%
0.5%
よす0.5%
よら0.2%
よれ0.2%
かゝ0.2%
くす0.2%
やど0.2%
よろ0.2%
よッ0.2%
オク0.2%
0.2%
ヨリ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどわたしおなじい七つ、八つばかりの子供こどもが、毎日まいにち五、六にんあつまって鬼事おにごっこをしたり、こまをまわしたりしてあそんでいました。
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私の學資は毎月極めて郷里くにから送つてよこして呉れるといふ風には成つて居ませんでした。これには私は多少の不安を感じて居ました。
既に我が身に引請んとするを暫時しばしと引留千太郎進みより否々いへ/\久八にては御座らぬと言んとするを押留おしとゞ尻目しりめかけて夫となく知らする忠義の赤心まごころ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宿し奉りし處御部屋住おんへやずみなれば後々召出さるべしとの御約束にて夫迄それまでは何れへ成とも身をよせ時節じせつを待べしとの上意にて御墨附おんすみつき御短刀おたんたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ソレは乗らぬことにして、その少しきに下駄屋が見えるから、下駄屋へよって下駄一足に傘一本かって両方で二しゅ余り、三朱出ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
楽しみにしてお出でなさるとこだから、今度こんだ御免にお成りだとお聞きなすったらさぞマア落胆がっかりなさる事だろうが、年をッて御苦労なさるのを見ると真個ほんとにおいたわしいようだ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
まし種々いろ/\に手をかへいひよるゆゑをつと喜八と申者あるうちは御心に從ひては女の道たち申さずと一すんのがれに云拔いひぬけけるを或時粂之進ちやくま持來もちきたる其手をらへ是程までに其方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思へば早く死ぬるが増ならんなど申により皆々みな/\よつてはいさめ候ひしが若や是までの言葉の通り嫁に苦勞を爲ん事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
将楽しょうらく県の李誕りたんという者の家には男の子が一人もなくて、女の子ばかりが六人ともにつつがなく成長し、末子ばっしの名をといった。
牢内らうないより出入の節とが人のそば親戚みよりよする事は法度はつとなれど江戸とちがひ村方の人足のみにて知りあひの百姓ども故知らぬ顏にて煙草たばこくゆらし居たりしとぞ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て歸らんことは思ひもよら如何いかゞはせんと座中を見廻すに是幸ひかたはらに文右衞門の煙草盆たばこぼんありしかば其の中へ右の金子二十五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
却下さげもどさるゝやも計り難く先年は北の御月番なりしかば此度は南の御番所へ出訴しゆつそせん然すれば御役所もちがひ殊には此頃勢州山田奉行から江戸町奉行へ御見出しに相成あひなりたる大岡越前守樣へ持出しなば御新役ごしんやくだけ御力の入られ樣も違はん又聞所きくところよれば大岡樣は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妹婿いもうとむこが商法上の失敗から、夫婦して湯村の家へかゝつてから最う三月近くになる。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
前の三には牡牛のごとき角あれども後の四には額に一の角あるのみ、げにかくくすしき物かつてあらはれしためしなし 一四五—一四七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
車屋さんの安産論が身に沁みたのか、春日様の境内にあったやどり木神社というのが特に僕の注目を惹いた。いす、藤、椿、南天、陸英にわとこ、桜、楓の七種が一本になって覚束なく生えている。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
幅広き名よろの町に降りたちて煙草屋の娘に路をたづねる
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
名誉ある人はよッつきませんで、悲哉かなしいかなその段は、如何いかがわしい連中ばかり。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
塩糠にマゼツけて遠きにオクるあり
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ひたすらなる心を兄にす。
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
去ル程ニ、大坂退城仕ルベキノ旨、カタジケナクモ禁中ヨリ御勅使クダサレ、門跡モンゼキ北之方キタノカタ年寄共トシヨリドモ如何アルベキヤ否ヤノ儀、権門ケンモンヲ恐レズ、心中之ゾンヨリ旨趣シシユ、残ラズ申シ出ヅベキノ由尋ネ被申マウサル——
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)