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御短刀
読み方 | 割合 |
おたんたう | 50.0% |
おんたんたう | 50.0% |
宿し奉りし處
御部屋住の
儀成ば後々召出さるべしとの御約束にて
夫迄は何れへ成とも身を
寄時節を待べしとの上意にて
御墨附御短刀を
宿し奉りし上は
何卒御出生の
御子を世に
立度存じ奉れば
後來迄も御見捨なき爲に
御證據の品を
下し置れ度と願ければ徳太郎君も道理に
思し召て
御墨付に
御短刀を
添て下されけり澤の井は
押戴き
御短刀を
見て
疑念を散ずべしと彼二品を
差示せば大膳は此品々を受取
先御墨附を拜見するに
正しく徳太郎君の御名乘に
御書判をさへ
据られたり又
御短刀を拜見し暫く
見惚て有りしが大膳
急に座を
宿し奉りし上は
何卒御出生の
御子を世に
立度存じ奉れば
後來迄も御見捨なき爲に
御證據の品を
下し置れ度と願ければ徳太郎君も道理に
思し召て
御墨付に
御短刀を
添て下されけり澤の井は
押戴き
御短刀を