“夫迄”の読み方と例文
読み方割合
それまで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿し奉りし處御部屋住おんへやずみなれば後々召出さるべしとの御約束にて夫迄それまでは何れへ成とも身をよせ時節じせつを待べしとの上意にて御墨附おんすみつき御短刀おたんたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
小六ころく御米およね今朝けさから今迄いままで樣子やうすくと、じつあまねむいので、十一時半頃じはんごろめしつてたのだが、夫迄それまで御米およね熟睡じゆくすゐしてゐたのだとふ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と云うのは電柱の蔭に夫迄それまで身を潜めて居たらしい一人の五十格好の鳥打帽とりうちぼうにモジリを着た男が、素早やく私と肩を並べてあたかも私の連れの如くよそおい乍ら
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)