“夫程”の読み方と例文
読み方割合
それほど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この山は遠望した所では頗る怪奇な山容を呈しているが、登って見ると夫程それほどの岩山とも感じないのは、木がよく繁っている為であろう。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
たとひ彼が鉄血宰相の謳歌者であつたにした所で、謳歌されるビスマークの方では、夫程それほど彼の言論に動かされてゐなかつたかも知れない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
養子にく約束のある圓次を邪魔にし、圓次さえなければ末永くお作とたのしめるという了簡に違いない、夫程それほど気にいらないおえいを女房に持たして置くのは気の毒だから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)