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『点頭録』
ふりがな文庫
『
点頭録
(
てんとうろく
)
』
また正月が来た。振り返ると過去が丸で夢のやうに見える。何時の間に斯う年齢を取つたものか不思議な位である。 此感じをもう少し強めると、過去は夢としてさへ存在しなくなる。全くの無になつてしまふ。実際近頃の私は時々たゞの無として自分の過去を観ずる …
著者
夏目漱石
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約43分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
彼
(
ひ
)
傷
(
あや
)
有
(
う
)
優
(
いう
)
定
(
てい
)
輝
(
かゞやき
)
何
(
いづ
)
下
(
しも
)
心組
(
こゝろくみ
)
引合
(
ひきあひ
)
遣
(
づか
)
真向
(
まつかう
)
間
(
あひだ
)
私
(
ひそ
)
侘
(
た
)
父
(
ちゝ
)
免
(
まぬ
)
来
(
く
)
左様
(
さやう
)
冀
(
こひねが
)
終
(
つひ
)
拘
(
かゝ
)
観
(
くわん
)
独居
(
どくきよ
)
危
(
あや
)
却
(
かへつ
)
新
(
あた
)
真
(
しん
)
我
(
が
)
丈
(
だけ
)
恣
(
ほしいま
)
顰
(
ひそみ
)
志
(
こゝろざ
)
所
(
どころ
)
所為
(
せゐ
)
後
(
うしろ
)
他
(
ひと
)
過
(
すぎ
)
何方
(
どつち
)
積
(
つもり
)
已
(
やむ
)
差違
(
さゐ
)
軍
(
いく
)
差支
(
さしつかへ
)
精
(
くは
)
起
(
おこ
)
賭
(
かけ
)
左様
(
さう
)
分
(
ぶん
)
専
(
もつぱ
)
羸弱
(
るゐじやく
)
界
(
かい
)
衡
(
こう
)
脅
(
おびや
)
腥
(
なま
)
理
(
り
)
厭
(
いと
)
慥
(
たしか
)
悪
(
にく
)
或
(
あ
)
発心
(
ほつしん
)
心
(
しん
)
硝薬
(
せうやく
)
得
(
う
)
所謂
(
いはゆる
)
私
(
わたくし
)
略
(
ほゞ
)
畢竟
(
ひつきやう
)
手際
(
てぎは
)
年歯
(
とし
)
窺
(
うかゞ
)
巴里
(
パリー
)
就
(
つい
)
拘
(
かか
)
尤
(
もつと
)
美醜
(
びしう
)
拭
(
ぬぐ
)
如何
(
いかん
)
老翁
(
らうをう
)
生
(
い
)
斯
(
こ
)
易
(
か
)
堪
(
た
)
正鵠
(
せいこう
)
蹂躪
(
じうりん
)
先刻
(
さつき
)
獰猛
(
だうまう
)
傷
(
きずつ
)
返
(
かへ
)
標榜
(
へうばう
)
這入
(
はひ
)
遂行
(
すゐかう
)
欧洲
(
おうしう
)
遣付
(
やつつ
)
位
(
くらい
)
遥
(
はるか
)
並
(
なみ
)
且
(
かつ
)
鷲攫
(
わしづかみ
)
飽満
(
はうまん
)