“発心”のいろいろな読み方と例文
旧字:發心
読み方割合
ほっしん88.7%
ほつしん11.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
発心ほっしんした。郷里の両親と占部うらべ牧師へう書いて送った。祈祷、勉強、自省、交際、運動等の時間割を細かに作って、忠実に実行した。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「いや、発心ほっしんしよう。この辺で魯達ろたつも大人しく人なみに返れという亡母亡父のおさとしかも知れん。お願い申すといたしましょう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
趙州でうしう和尚といふ有名な唐の坊さんは、趙州古仏晩年発心ほつしんと人にはれただけあつて、六十一になつてから初めて道にこゝろざした奇特きどくな心懸の人である。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
やがては墨染すみぞめにかへぬべきそでの色、発心ほつしんは腹からか、坊は親ゆづりの勉強ものあり、性来せいらいをとなしきを友達いぶせく思ひて、さまざまの悪戯いたづらをしかけ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)