“魯達”の読み方と例文
読み方割合
ろたつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、発心ほっしんしよう。この辺で魯達ろたつも大人しく人なみに返れという亡母亡父のおさとしかも知れん。お願い申すといたしましょう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あと振り返り振り返り、朝霧の中を、渭州いしゅうの場末から立ち退いていく父娘おやこの姿へ、魯達ろたつもちょっと大きな手を振って見せた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
食うはしには腕力の要がない。豪傑も案外、職を失うと世間に弱い。逐電ちくてんの後の魯達ろたつは、野に伏し山にね、今は、空き腹も馴れッ子のような姿だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)