“魯鈍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろどん88.1%
うつけ4.8%
おろか4.8%
のろま2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正直で魯鈍ろどんで、いささか惚れっぽくて、足の達者な八五郎は、銭形平次にとっては申分のない相手でもあり、助手でもあったのである。
銭形平次打明け話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
し、おのれ毒龍どくりようなんぢ魯鈍うつけゆゑもつて、股肱ここうしんうしな
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すわや願望のぞみのかなうともかなわざるとも定まる時ぞと魯鈍おろかの男も胸を騒がせ、導かるるまま随いて一室ひとまうちへずっと入る
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
魯鈍のろまだ、魯鈍だ、大魯鈍だ」と思わず又叫んで「フン何が知れるもんか」と添足つけたした。そして布団から首を出して見ると日が暮れて入口の障子戸に月が射している。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)