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発心
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ほつしん
ふりがな文庫
“
発心
(
ほつしん
)” の例文
旧字:
發心
趙州
(
でうしう
)
和尚といふ有名な唐の坊さんは、趙州古仏晩年
発心
(
ほつしん
)
と人に
云
(
い
)
はれた
丈
(
だけ
)
あつて、六十一になつてから初めて道に
志
(
こゝろざ
)
した
奇特
(
きどく
)
な心懸の人である。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
やがては
墨染
(
すみぞめ
)
にかへぬべき
袖
(
そで
)
の色、
発心
(
ほつしん
)
は腹からか、坊は親ゆづりの勉強ものあり、
性来
(
せいらい
)
をとなしきを友達いぶせく思ひて、さまざまの
悪戯
(
いたづら
)
をしかけ
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
老いたる尼 あの法師は御存知の通り、
殺生好
(
せつしやうず
)
きな悪人でしたが、よく
発心
(
ほつしん
)
したものですね。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なんと斯
発心
(
ほつしん
)
の歴史は
味
(
あぢはひ
)
のある話ではないか。世の多くの学者が答へることの出来ない、其難問に答へ得るものは、信心あるものより外に無い。斯う住職は説き進んだのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
余
(
あまり
)
の
他愛
(
たあい
)
なさに、
効無
(
かひな
)
い
殺生
(
せつしやう
)
は
留
(
やめ
)
にしやう、と
発心
(
ほつしん
)
をした
晩
(
ばん
)
、これが
思切
(
おもひき
)
りの
網
(
あみ
)
を
引
(
ひ
)
くと、
一面
(
いちめん
)
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
の
水
(
みづ
)
を
飜
(
ひるがへ
)
して、
大四手
(
おほよつで
)
が
張裂
(
はりさ
)
けるばかり
縦
(
たて
)
に
成
(
な
)
つて、ざつと
両隅
(
りやうすみ
)
から
高
(
たか
)
く
星
(
ほし
)
の
空
(
そら
)
へ
影
(
かげ
)
が
映
(
さ
)
して
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
かの
紺
(
こん
)
屋七兵衛は此㕝より
発心
(
ほつしん
)
して
後
(
のち
)
に
出家
(
しゆつけ
)
しけるとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何で乳くさい子供の顔見て
発心
(
ほつしん
)
が出来ませう、遊んで遊んで遊び抜いて、
呑
(
の
)
んで呑んで呑み尽して、家も
稼業
(
かげふ
)
もそつち
除
(
の
)
けに
箸
(
はし
)
一本もたぬやうに成つたは
一昨々年
(
さきおととし
)
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“発心”の意味
《名詞》
(仏教)現世の無常を感じ、悟りを得ようと決心すること。仏門に入って修行すること。発菩提心。
(転じて)思い立つこと。良い事に向かって行動・勉強・研究をしようと決心すること。発起。
(出典:Wiktionary)
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“発心”で始まる語句
発心者
発心集
発心求道