“ほつしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
発心46.7%
發心40.0%
法身6.7%
発身6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがては墨染すみぞめにかへぬべきそでの色、発心ほつしんは腹からか、坊は親ゆづりの勉強ものあり、性来せいらいをとなしきを友達いぶせく思ひて、さまざまの悪戯いたづらをしかけ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
してるとおまへさんがたのおど/\するのは、こゝろ覺束おぼつかないところがあるからで、つみつくつたものえる。懺悔ざんげさつしやい、發心ほつしんして坊主ばうずにでもならつしやい。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かういふ人に限つて、自己の法身ほつしんなのを知らない。自己の全を知らない。従つて大きな意味に於ての芸術を知らない。自己を描いて決してその核心に達しない。或は言ふかも知れない。
心理の縦断と横断 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
所で僕は発身ほつしんして商人あきんどと宗旨を換え、初めは資本もとでが無いから河渫ひの人足に傭はれた事もある。点灯会社に住込んで脚達きやたつかついで飛んだ事もある、一杯五厘のアイスクリームを売つた事もある。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)