“袖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そで98.2%
たもと0.9%
ぽ0.2%
ころもで0.2%
つれ0.2%
ソデ0.2%
ソーデ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歌が終わって袖(そで)が下へおろされると、待ち受けたようににぎわしく起こる楽音に舞い手の頬(ほお)が染まって常よりもまた光る君と見えた。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
思(おも)ひせまつて梅川(うめかは)は、袖(たもと)をだいてよろ/\よろ、私(わたし)の方(はう)へよろめいて、はつと踏(ふ)みとまつて、手(て)をあげた時(とき)、白(しろ)い指(ゆび)がかちりと鳴(な)つたのです。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
それをどうかちょいと拭いてくれないかと言うと、ようございますと言ってじきに取り上げて、自分の鼻汁を拭いた長い筒(つつ)っ袖(ぽ)の先で茶碗を拭き取るのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ひさかたの雨には着ぬを怪しくもわが袖(ころもで)は干るときなきか (巻七、譬喩歌)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あまりといえば袖(つれ)ない奥様のなされかた、——よし不義のそもそもから旦那様の御耳に入れて、御気毒ながらせめてもの気晴(きばらし)に、奥様の計略の裏を掻いてくれんと、私は女の本性を顕したのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊豆相模ノ境目(サカヒメ)ニアル城ナドニモ、何カト訊ネ質(タダ)シ給ヒ、由井(ユヰ)ノ磯浪(イソナミ)袖(ソデ)ヌレテ、ココニ興津(オキツ)ノ白浪ヤ、田子ノ浦浜、三保ヶ崎、三保ノ松原羽衣(ハゴロモ)ノ名所名所ニ御心ヲツケラレ、江尻ノ南、久能(クノウ)ノ城
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「春(ファル)は野(ヌ)も山(ヤマ)も、百合(ユーリ)の花盛(ファナサカ)リーイ、行(イ)きすゅる袖(ソーデ)の匂(ニオ)のしおらしや……」
骨仏 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)