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袖畳
読み方 | 割合 |
そでだた | 55.6% |
そでだたみ | 22.2% |
そでだゝ | 22.2% |
彼は煙草へ火を
点けようとして枕元にある
燐寸を取った。その時
袖畳みにして下女が
衣桁へかけて行った
縕袍が眼に
入った。
かく謂いつつ立上りて、するりと帯を解き、三枚
襲を
颯と脱ぎて、
顎で押えて
袖畳、一つに
纏めてぽいと投出し
背中がぞつと
寒く
成る……
背後を
見る、と
床の
間に
袖畳みをした
女の
羽織、わがねた
扱帯、
何となく
色が
冷く
成つて
紀念のやうに
見えて
来た、——
持主が
亡くなると、
却つてそんなものが