“袖畳”のいろいろな読み方と例文
旧字:袖疊
読み方割合
そでだた55.6%
そでだたみ22.2%
そでだゝ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は煙草へ火をけようとして枕元にある燐寸マッチを取った。その時袖畳そでだたみにして下女が衣桁いこうへかけて行った縕袍どてらが眼にった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かく謂いつつ立上りて、するりと帯を解き、三枚がさねと脱ぎて、あごで押えて袖畳そでだたみ、一つにまとめてぽいと投出し
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
背中せなかがぞつとさむる……背後うしろる、ととこ袖畳そでだゝみをしたをんな羽織はおり、わがねた扱帯しごきなにとなくいろつめたつて紀念かたみのやうにえてた、——持主もちぬしくなると、かへつてそんなものが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)