“颯”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さっ60.3%
さつ23.0%
14.0%
ざあ0.9%
さあ0.6%
さッ0.6%
さツ0.3%
サツ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この言葉の終らぬうちに、早くも赤鸚鵡の眼から電光のように光りがさして、鏡の表面おもてさっと緑色に曇って来ました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
平山の首は宙天ちゅうてんに飛んで、一緒に寝ていた小栄のかおに血がさっとかかる。小栄は夢を破られてキャーと叫ぶ。
さつあをふさつて、湯気ゆげをふいて、ひら/\とえるのを凝然じつると、うも
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をんなうへよことほると、姿すがたかくれて、さつあをつた面影おもかげ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人々は、途中気がかりにして来た予感を眼に見せられた心地であった。血の香に吹かれたおもてッと、そよがせ合って。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
っと短いマントに短剣を吊って、素早く胡瓜売りの手車の出ている角を曲ったのは、舞踊で世界的名声のあるカザークの若者だ。
ざあっと降り出した。雷が鳴る。一庭いっていの雨脚をすさまじく見せて、ピカリと雷が光る。ざあ、颯と烈しく降り出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
荒海の磯端いそばたで、肩を合わせて一息した時、息苦しいほど蒸暑いのに、ざあと風の通る音がして、思わず脊筋も悚然ぞっとした。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨戸を少しあけて見たら、月は生憎あいにく雲をかぶって、朦朧もうろうとした谷底を石狩川が唯さあさあと鳴って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
雨戸を少しあけて見たら、月は生憎雲をかぶつて、朦朧まうろうとした谷底を石狩川が唯さあさあと鳴つて居る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
という声と共に、部屋の障子がさッいて、雪江さんがかおだけ出して、
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「どうしようねえ。もう汽車が出るんだよ」と、泣き声は吉里の口から漏れて、つと立ち上ッて窓の障子を開けた。朝風はさッと吹き込んで、びッくりしていた善吉は縮み上ッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
うへからながれてさツはや谷川たにがはが、これあたつてふたつわかれて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぢやう段々だん/″\くさうごくのがひろがつて、かたへたにへ一文字もんじさツなびいた
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
即チ、ワレ等六名、天ニ代ッテ、懲罰チョウバツヲ下シ、以テ侫吏ネイリ肝胆カンタンニ一サツ腥風セイフウヲ与エントスル者ナリ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)