“尺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃく35.5%
じゃく22.3%
しやく18.1%
じやく10.8%
ものさし5.4%
せき3.0%
さし2.4%
たけ0.6%
0.6%
サカ0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともやま一つせば、ゆきらないのに、こちらは、ゆきが四しゃくも五しゃくもあるのだから、まったく自然しぜん現象げんしょうばかりは奇妙きみょうなものだ。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
いえそとにはゆきが二、三じゃくもっていました。そして子供こどもらは、学校がっこうからかえるとそと雪投ゆきなげをしてあそんだり、角力すもうったりした。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
したには小石こいしが一めん敷詰しきづめてある。天井てんぜうたかさは中央部ちうわうぶは五しやくずんあるが。蒲鉾式かまぼこしきまるつてるので、四すみはそれより自然しぜんひくい。
爪長つめながく、おほきさは七しやく乃至ないしじやう二三じやくぐらいの巨鳥きよてうが、天日てんじつくらくなるまでおびたゞしくぐんをなして、輕氣球けいきゝゆう目懸めがけて、おそつてたのである。
『然う?』と、靜子は解きかけたネルの單衣にものさしを使つて見て、『七寸……六分あるわ。短かゝなくつてよ、幾何いくら電信柱さんでも。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「闇に烏を見ずと嘆かば、鳴かぬ声さえ聞かんと恋わめ、——身をも命も、闇に捨てなば、身をも命も、闇に拾わば、嬉しかろうよ」と女の歌う声が百せきの壁をれて
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
成るほどさしでキチンと當つて見れば、本村の中央はこの邊かも知れませんが、如何に中央だと言つても、こんな松林の中に學校を建て、役場を置くといふことは、即ち中央に偏するといふものです。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
助驚きて、まことにさる事あり。いかにしてしらせ給ふや。興義、かの漁父三たけあまりの魚をかごに入れて君が門に入る。君は賢弟と三〇南面みなみおもての所にを囲みておはす。
そもそもこの霊場マナサルワ湖〔(心池)〕は世界中で一番高い所に在る湖水でその水面は海上の水面を抜くこと実に一万五千五百以上にある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
福艸サキクサの 三サカに余る秋の霜。枕辺におきて、梅が香を嗅ぐ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御送り、そしてタンシヤク箱に(母上—父上の)御、おばあさんの御哥、権兄さんのおうた、おまへさんの御うたこれありけり。