“曲尺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねじゃく50.0%
まがりがね16.7%
かね8.3%
かねざし8.3%
まがりかね8.3%
ものさし8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曲尺かねじゃくに隅を取って、また五つばかりあかがねの角鍋が並んで、中に液体だけはたたえたのに、青桐あおぎりの葉が枯れつつ映っていた。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「じゃあ、この野郎を、彼方むこうへしょッ引いて行こう。こいつに水垢離みずごりとらせて、踏まれた曲尺まがりがねに手をつかせて謝らせなくっちゃならねえ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予の考をもてすれば鐘が淵は曲尺かねが淵にて、川の形曲尺まがりがねの如く曲折するによりて呼びたる名なりと判ず。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
真田が出丸の曲尺かねざしとて兵家の秘法になれりと『慶元記参考』にある。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それでもつてち殺してある、かんなのみや鋸や、または手斧ておの曲尺まがりかねすみ縄や、すべての職業道具しようばいどうぐ受け出して、明日からでも立派に仕事場へ出て、一人の母にも安心させ
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
もこがすなる勿体もつたいなけれど何事なにごとまれお腹立はらだちて足踏あしぶみふつになさらずはれもらにまゐるまじねがふもつらけれど火水ひみづほどなかわろくならばなか/\に心安こゝろやすかるべしよし今日けふよりはおにもかゝらじものもいはじおさはらばそれが本望ほんまうぞとてひざにつきつめし曲尺ものさしゆるめるとともとなりこゑ
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)