“勿体”のいろいろな読み方と例文
旧字:勿體
読み方割合
もったい85.0%
もつたい9.3%
もってえ4.3%
もってい0.8%
もたい0.3%
もツたい0.3%
モツタイ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿体もったいない、私のような者の子によくもそんな男の子が……と言えば「あなたの肉体ではない、あなたの徹した母性愛が生んだのです」
巴里のむす子へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
卑しい傀儡くぐつの顔を写しましたり、不動明王を描く時は、無頼ぶらい放免はうめんの姿をかたどりましたり、いろ/\の勿体もつたいない真似を致しましたが
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
喜「対岸むこうくぐらいは知ってるだが、一人で往くのも勿体もってえねえと思って人の来るのを待っていた処だ、丁度いからお乗んなせえな」
うーん、こりゃ人斬庖丁にゃ勿体もっていねえんだ、伯耆の安綱なんて刀は、神様に備える刀で、人を斬る刀じゃねえとよ。滅多に人を
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから句仏上人くぶつしやうにんが、画をかせてもやはり器用なのに敬服した。上人は「勿体もたいなや祖師そし紙衣かみこの五十年」
俳画展覧会を観て (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(いえ、勿体もツたいない、修行しゆぎやううま足休あしやすめをしませうなぞとはぞんじませぬ。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勿体モツタイぶつた、しわがれ声が聞えて来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)