“勿体”のいろいろな読み方と例文
旧字:勿體
読み方割合
もったい84.8%
もつたい9.3%
もってえ4.3%
もってい0.8%
もたい0.3%
もツたい0.3%
モツタイ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿体ない、私のような者の子によくもそんな男の子が……と言えば「あなたの肉体ではない、あなたの徹した母性愛が生んだのです」
巴里のむす子へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
卑しい傀儡の顔を写しましたり、不動明王を描く時は、無頼放免の姿をりましたり、いろ/\の勿体ない真似を致しましたが
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
喜「対岸くぐらいは知ってるだが、一人で往くのも勿体ねえと思って人の来るのを待っていた処だ、丁度いからお乗んなせえな」
うーん、こりゃ人斬庖丁にゃ勿体ねえんだ、伯耆の安綱なんて刀は、神様に備える刀で、人を斬る刀じゃねえとよ。滅多に人を
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから句仏上人が、画をかせてもやはり器用なのに敬服した。上人は「勿体なや祖師紙衣の五十年」
俳画展覧会を観て (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(いえ、勿体ない、修行足休めをしませうなぞとはじませぬ。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勿体ぶつた、しわがれ声が聞えて来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)