“無頼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶらい88.0%
ならず4.0%
やくざ4.0%
あぶれ2.0%
なぐれ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
礼儀を知らない無頼ぶらいの徒でないかぎりは、すべての家庭は諸君のために門戸をひらいて、非常に親切に面倒を見てくれるのである。
群集の環視かんしにつつまれて、退ッ引きならない破目に立った重蔵と千浪とは、今や、どこまで足許をつけ込んでくるこの無頼ならず者の難題にまったく当惑してしまった。と、蓆囲むしろがこいの蔭から
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○「私の処へ無頼やくざ食客いそうろうを置いたばかりでう云う事に成ったんだが、決してお筆さんに其様そん理由わけはない不正金だというが」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それッ、無頼あぶれ者を引ッくくれい!」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人は藤六とうろくといった六十がらみの独身者の老爺おやじで、相当無頼なぐれたらしい。いれずみを背負っていた。色白のデップリと肥った禿頭はげあたまで、この辺の人間の扱い方を知っていたのであろう。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)