“其様”のいろいろな読み方と例文
旧字:其樣
読み方割合
そんな41.4%
そん40.5%
そのよう4.5%
さう2.7%
そう2.7%
そげ1.8%
そのやう1.8%
そさま0.9%
そな0.9%
そないな0.9%
そねえ0.9%
そのよ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたはトルストイの名を其様そんなに軽いやすっぽいものに思ってお出なのでしょう乎。「吾未だ義人ぎじんすえの物乞いあるくを見し事なし」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
いや、其様そんな後の事を説いて納屋衆の堺に於て如何様の者であったかを云うまでも無く、此物語の時の一昨年延徳三年の事であった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
附近にそれの売りに出るのを待っている様な、山林経営者はないだろうかとか、其様そのような点について、彼は様々に心をくだくのでありました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ト云うて、貴官あなたの方へは、彼の罪迹ざいせきを何か報告せねばならぬでせう——イヤ、其様さうせねば貴官あなた御機嫌ごきげんが悪いでせう——けれど実を言ふと
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
エ、何、其様そうでもありませんが。——一人ひとり困ったやつが居ましてな。よく強淫をやりァがるんです。成る可く身分の好い人のかみさんだの娘だのをいくんです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
鍛練に鍛練を重ねても十分につとまるかどうか判らぬとがお能の常習つねじゃ。そげな卑屈な心掛で舞台に出てもえものと思うてんなさるとな。私の眼の黒いうちは其様そげな事は許さん。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
婆や、ほんたうに申訳がないのネ、お前が其様そのやうに心配してお呉れだから、わたしの心を打ち明けますがネ、私は決して人選びを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
はつかねずみのおひいさま、わたしゃ其様そさまにあいにきた
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
呆れ返ってもう物が云われん、さア/\さっさと帰って下さい、愚僧わし其様そないな事は聞くのもいやじゃ
永「さア何ういう訳で其様そないなことを、さア誰がそんな事を言ったえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何だっておれに其様そねえな話をするだ」
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
手品てづまの太鼓を杯洗で鐵がたゝけば、清吉はお房が傍に寐転んで銀釵かんざしにお前其様そのよに酢ばかり飲んでを稽古する馬鹿騒ぎの中で、一了簡あり顔の政が木遣を丸めたやうな声しながら
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)