“さう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サウ
語句割合
16.0%
左樣13.9%
左様11.8%
8.6%
7.5%
7.0%
5.9%
左右5.3%
3.2%
2.7%
(他:34)18.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まへさんはなにか(人相見にんさうみ)に、水難すゐなんさうがあるとでもはれたことがありますかい。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
となりてら觀音樣くわんをんさま御手おんてひざ柔和にうわの御さうこれもめるがごと
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
左樣さう容易たやすくあるべきはづもなく、四日よつかぎ、五日いつかぎ、六日むいか
だれでも左樣さうだが、非常ひじやううれしいときにはとても睡眠すいみんなどの出來できるものでない。
斯う云って、主人は細君の額に一寸接吻する。細君は細君で「ほんとに左様さうだ。妾のフェルナン」と答えていつも機嫌がいい。
二人のセルヴィヤ人 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
斯う種々いろ/\に考へて、疑つたり恐れたりして見たが、多くの客を相手にする主婦の様子は左様さう心配した程でも無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
翁は僕等の帰るに臨んで三葉の自身の写真に署名して贈られ、さうして扉口とぐちに立つて一一いちいち僕等の手を握られた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
寒月かんげつ露伴ろはん二氏にし寄稿きかうした、さうして挿絵さしゑ桂舟けいしう担当たんとうするなど
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
みのるが訪ねた時、丁度其人は家にゐた。さううしてみのるに面會してくれた。「あれは確に藝術品になつてゐます。いゝ作です。」
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
とほりあるきながらもさうおもはれまいと微笑びせうしながらつたり、知人しりびとひでもすると、あをくなり
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かねて約束があつたものか、稻荷橋下にもやつてゐる一さうの傳馬から、一人の船頭がヌツと身を起しました。
「橋の向うの三さうの矢は、皆んな橋げたの間から飛んで來ましたが、四本目の今度の矢は、土手の方角から飛んで來たことになります」
——小稿せうかう……まだ持出もちだしのかず、かまちをすぐの小間こまで……こゝをさうするとき……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くじやくさうなどから、ヒヤシンス、アネモネ、チウリツプ、シクラメン
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いかにしてかかる辺りに彷徨さまよへるにやと思へど、今は親しからぬ身の左右さうなくは問はず。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
エニンは昔のエンガンニム、海抜約六百五十フイート、人口二千左右さう小邑せういふ、サマリヤの山尽きしもガリラヤの平原起る所のさかひにあり。
若い日本の旅行家は微笑した。さうして上衣の隠しを探ると、翡翠ひすゐの耳環を一さう出して、手づから彼女の耳へ下げてやつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おなじくくさにつけたさうげたりげたり、いしきんでもじついて、
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
アヽ罪過が戯曲、小説に於ける地位、かくの如く重要なり。あへて罪過論をさうして世上のアンチ罪過論者にたゞす。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
藤森氏の文は大家たいかたる宇野氏になん痛痒つうやうも与へぬであらう。だから僕は宇野氏の為にこの文をさうする必要を見ない。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(憶ひ出づれば)我は鷲の語る間、二のたふとき光が言葉につれて焔を動かし、そのさまさうの目の 一四五—一四七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
すゞけてむかさうのうるほひ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
が、さういふ空さうの明るさとは反対はんたい氕持きもちめうくらしづんでつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
病床にありての作なるからに調てうさうも常にまして整はざるところ多し。讀者の寛恕を乞ふになむ。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
「所が言葉の使ひツぷりから察しると、其様さうらしくも無い、馬鹿丁寧なこと言ひ合つてるだ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
早く其様さうめて松島様の方へ挨拶あいさつしなければ、此方こちらも困まるし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
夏眞晝とどろ閃めき押し移る雷雲らいうんさう拱居あぐらゐて觀む
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
夏真昼とどろ閃めき押し移る雷雲らいうんさう踑居あぐらゐて観む
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
〔譯〕毀譽きよ得喪とくさうは、しんに是れ人生の雲霧うんむ、人をして昏迷こんめいせしむ。此の雲霧を一さうせば、則ちてんあをしろし。
内地で人身賣買をしない爲に、容易に露顯ろけんしなかつたのですが、拔け荷と關係があると睨んだ、平次の慧眼けいがんに見破られ、到頭一味十人こと/″\く生捕られ、直ぐ樣手配をされて、大阪、長崎に居る仲間まで一さうされて了ひました。
さて将門は良将の子であるが、長子かといふに然様さうでは無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
高望王が上総介、六孫王が武蔵介、およそかゝる身分の人〻がかゝる官に任ぜられたのは当時のならひであるから、興世王もけだ然様さういふ人と考へて失当しつたうでもあるまい。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
これ迄竪長いゴシツクを見慣れてた目にこの方形ほうけいに大きな伊太利イタリイ式ゴシツクのさう美と優美とを兼ねた外観に驚かされた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
其時分そのじぶんはまだ一ヶのさういへ二十けんあつたのが、むすめて一にち、つひほだされて逗留たうりうした五日目かめから大雨おほあめ降出ふりだした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御殿場のここの駅路うまやぢ、一夜寝て午夜ごやふけぬれば、まだ深き戸外とのもの闇に、早や目ざめ猟犬かりいぬが群、きほひ起き鎖曳きわき、をどり立ち啼き立ちくに、朝猟の公達か、あな、ひとしきり飛び連れ下りるさうぞきの、さて出立でたつらむ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
御殿場のここの駅路うまやじ、一夜寝て午夜ごやふけぬれば、まだ深き戸外とのもの闇に、早や目ざめ猟犬かりいぬが群、きほひ起き鎖曳きわき、おどり立ち啼き立ちくに、朝猟の公達か、あな、ひとしきり飛び連れ下りるさうぞきの、さて出立でたつらむ。
さて其樣さうならば着手の處はの樣なところで有らうか。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
縮却項暗嗟吁 くび縮却ちぢめ ひそかに嗟吁さう
僧堂教育論 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
どれだけ勵行れいかうされたかはらぬが、その意氣いきさうとすべきである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
きざはしの玉靴たまぐつ小靴をぐついでまさずば牡丹ちらむとさうさまほしき
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
孫權そんけん或時あるときさう再興さいこうをして屏風びやうぶゑがかしむ、畫伯ぐわはくふでつてあやまつておとしてしろきにてんつ。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それは氣を順當すなほにするの道であるから、然樣さうすればおのづから氣が順當に流れて派散することが無くなる。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
畢竟多くの人の實驗に乏しくないところの事例なので、然樣さういふやうな言葉も有れば、又古くから、それではならぬなどといふ教もあるのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それは古風な大和琴やまとごとだのさうだのといふ楽器を鳴らして、はかまをはいた小さな——非常に小さな——巫女みこが舞ふのが、矢張やはり優美だつたといふ記憶がのこつてゐる。
一番気乗のする時 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
長尾克ながをこくなどの面面めんめんで、一とうとうを一まるまる、一さうさうを一たけたけといふふう
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
さう噸數とんすう一千とんくらゐにしてはその構造かうざうあまりに堅固けんごらしいのと
「二番さう、三番艙浸水。総員ポンプへ!」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
佐久間玄蕃さくまげんば中入なかいり懈怠けたいのためか、柴田勝家しばたかついへしづたけ合戰かつせんやぶれて、城中じやうちう一息ひといき湯漬ゆづけ所望しよまうして、悄然せうぜんきたさうへとちてく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)