“懈怠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けたい75.0%
けだい7.5%
けだる7.5%
おこたり5.0%
げたい2.5%
だる2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕事に対する不平不満、生活の懈怠けたいや憂鬱も、すべてその声念のうちに溶かされて、百姓たちは、心から働くよろこびにひたりきった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
んじ疲れて、懈怠けだいの心が起ろうとする時、頭をもたげて燈光の中に先生の黒いせたお顔を瞥見べっけんすると、いまにも
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
新吉もそばで読んでいた講談物を閉じて、「サアこうしちアいられねえ。」とき立てられるような調子で、懈怠けだるそうな身節みぶしがミリミリ言うほど伸びをする。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
及びしじょう、其身の懈怠おこたりるものなりとて
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
その結果中学時代に持っていた敬虔けいけんな学生気分にも、いつか懈怠げたいが来ないわけに行かなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
七日間の餓は犬の瞼を重く懈怠だるくした。莨の煙が旅人の餓を薄らがした。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)