“けたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懈怠66.7%
怪態17.8%
怪体11.1%
化体2.2%
化躰2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐久間玄蕃さくまげんば中入なかいり懈怠けたいのためか、柴田勝家しばたかついへしづたけ合戰かつせんやぶれて、城中じやうちう一息ひといき湯漬ゆづけ所望しよまうして、悄然せうぜんきたさうへとちてく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、考えようによっては、より以上の怪態けたいと思われる伸子の失神に、もう一度神経を酷使せねばならぬ義務が残っていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
商売にするふとが暇さえあれば山さ突っぱしるだから怪体けたいだあてばさ。いい人でもいるだんべさ。は、は、は、‥‥。うんすらいてこすに、一押し手を貸すもんだよ
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ああ、あのディグスビイの毒念が、未だ黒死館のどこかに残されているような気がしてならないじゃありませんか。しかも、確かそれは、人智を超絶した不思議な化体けたいに相違ないのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
而してこの二篇の結構を撿し、その仙女の性質を察するに、両者共に月宮に対する人間の思慕を化躰けたいせしに過ぐるなし。
他界に対する観念 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)