“妬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねた61.1%
27.2%
ねたみ4.6%
そね2.8%
ねたま1.8%
0.7%
やき0.7%
0.4%
ねたまし0.4%
やけ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若き三人の女神各三つの山に住し、今もこれを領したまふゆゑに、遠野の女どもはそのねたみを恐れて今もこの山には遊ばずといへり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
「お前が来てから、お静の調子がすっかり変ったのさ。気の毒だが、御用聞の平次に、く女房があっちゃお上の御用が勤まらねえ」
若き三人の女神おのおの三の山に住し今もこれを領したもうゆえに、遠野の女どもはそのねたみおそれて今もこの山には遊ばずといえり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
憎む者といえども心中ひそかにその技をそねみあるいは恐れていたのである作者の知っている老芸人に青年のころ彼女の三絃を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
光子みつこは葉子が先生と一緒に学校へ来るのがねたましくてならなかった。その週間も過ぎて、つぎの地理の時間が来た。
先生の顔 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
しかし二人はただちにまた和睦わぼくする。女道士仲間では、こう云う風に親しくするのを対食と名づけて、かたわらから揶揄やゆする。それにはせんともまじっているのである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
やきもちはひどい方でした、でも、そんなに仲が惡いとも思ひません、大抵のことは、旦那の方で折れて居たやうですから」
こゝろたくさへおもほゆ。彼また吾をしたれば、おのれがよろこびにえとゞかねばとて、卑しみ果つることつゆなかりき。
一僧 (旧字旧仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
御身にも気が附いたらしかつた己の不機嫌はそれゆゑであつた。それに御身の若い盛んな容貌はいよ/\己の心を激させた。あゝ。己は御身の青春をどれ丈かねたましく思つただらう。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
「イヨーやけます引うらやましいぞ引。どうだ内海、エ、今の御託宣は。『文さんのような人が好きッ』アッたまらぬ堪らぬ、モウ今夜うちにゃ寝られん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)