“光子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつこ93.8%
てるこ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近所きんじょいえの二かいまどから、光子みつこさんのこえこえていた。そのませた、小娘こむすめらしいこえは、春先はるさきまち空気くうきたかひびけてこえていた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「これは、きっと、おかあさんばちにちがいないわ。」とおもうと、光子みつこさんのなかからしぜんにあついなみだがこぼれおちたのです。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
母屋から離れた二間ふたまつづきの茶室の内で、こう軽く驚いていたのは、菖蒲あやめの寮が焼けて以来、その行方を疑われていた光子てるこの御方——
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ寄って来たのは、意外にも光子てるこの御方だった。どうして御方がこの屋敷へ入り込んで来たのか、彼には皆目見当がつかなかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)