“二間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたま86.9%
にけん11.5%
けん1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真黒にすすけた段梯子だんばしごを上ると、二階は六畳と四畳半の二間ふたま切りで、その六畳の方が雪子の居間と見え、女らしく綺麗きれいに飾ってある。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ひさしたゞよ羽目はめなびいて、さつみづつる、はゞ二間にけんばかりのむらさきを、高樓たかどのき、欄干らんかんにしぶきをたせてつたもえる、ふぢはななるたきである。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
互いに暗涙あんるいむせびけるに、さはなくて彼女は妾らの室をへだつる、二間けんばかりの室に移されしなりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)