“ふたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二間68.8%
二室28.6%
二巻2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母屋から離れた二間ふたまつづきの茶室の内で、こう軽く驚いていたのは、菖蒲あやめの寮が焼けて以来、その行方を疑われていた光子てるこの御方——
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縁側もない破屋あばらやの、横に長いのを二室ふたまにした、古びゆがんだ柱の根に、よわい七十路ななそじに余る一人のおうな、糸をつて車をぶう/\、しずかにぶう/\。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そのあかんぼはまれたときから、ふしぎな子で、きれいなにしき小蛇こへびくびのまわりに二巻ふたまきついていました。そしてそのあたまとしっぽのさきながびて、あかんぼの背中せなかでつながっていました。
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)