“二室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたま95.7%
ふたしつ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翁の書斎は予が見たこの国のの文学者の書斎に比べて非常に狭くつ質素な物で、六畳敷程の二室ふたまを日本の座敷流に真中まんなかを打抜き
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
縁側もない破屋あばらやの、横に長いのを二室ふたまにした、古びゆがんだ柱の根に、よわい七十路ななそじに余る一人のおうな、糸をつて車をぶう/\、しずかにぶう/\。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二室ふたしつを打抜いた広間には、一列にデスクが並んで、十数名の男女が事務をっている。北川は、その一方のすみのタイピスト達の席を眺めた。