“二重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたえ51.7%
ふたへ29.3%
にじゅう6.9%
にぢう3.4%
にぢゆう1.7%
ふたかさ1.7%
ふタヘ1.7%
フタエ1.7%
最大の1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
島々の数を尽してそばだつものは天をゆびさし、伏すものは波にはらばう、あるは二重ふたえにかさなり三重みえにたたみて、左にわかれ、右につらなる。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
こは初めひとへなりしも今二重ふたへとなりぬ、そは汝のことば、これとつらなる事のまことなるをこゝにもかしこにも定かに我に示せばなり 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たたく真似をして見せ、二重にじゅうへ上り、下手に向ひて戸棚の前にしやがみ、雁首がんくびにてこちこちと錠をうちて明け「へえおつかさん、このとおりでござります」
翌日よくじつめると、依然としてのうの中心から、半径はんけいちがつたえんが、あたま二重にぢうに仕切つてゐる様な心持がした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
薄暗うすぐら角店かどみせ二重にぢゆうこしかけて
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
長さ三尺にも足りない小さい机と、それにふさわしい本箱、二重ふたかさねの小さい箪笥たんす、ただ女らしい彼女の身だしなみを見せて、部屋はキチンと整っていて、ちり一つ散っていない。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
御存生ごぞんじやうなら川田かはだらうくんだね、はらふくれてゐるところから体格かつぷくと云ひ、ニコヤカなお容貌かほつきと云ひ、えり二重ふタヘつてゐる様子やうすはそつくりだね、なにしろもうかみになつちまつてやうがない
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして、こんな話をするの「こっちじゃ立鍬を使わないんだね。それじゃいかにもハア腰が痛そうだ。」臥鍬の、ずっと柄のひくいので、二重フタエになってやるのよ。
○彼の二重最大の性格者たる彼の生存の根本意志を象徴的に示すものとしての賭博ルーレットの赤と黒