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二重
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にぢう
ふりがな文庫
“
二重
(
にぢう
)” の例文
翌日
(
よくじつ
)
眼
(
め
)
が
覚
(
さ
)
めると、依然として
脳
(
のう
)
の中心から、
半径
(
はんけい
)
の
違
(
ちが
)
つた
円
(
えん
)
が、
頭
(
あたま
)
を
二重
(
にぢう
)
に仕切つてゐる様な心持がした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
聲
(
こゑ
)
も
震
(
ふる
)
へ、
身
(
み
)
も
慄
(
をのゝ
)
いて、
私
(
わたし
)
たち
二十人
(
にじふにん
)
餘
(
あま
)
りを
慌
(
あわたゞ
)
しく
呼寄
(
よびよ
)
せて、あの、
二重
(
にぢう
)
三重
(
さんぢう
)
に、
白
(
しろ
)
い
膚
(
はだ
)
に
取圍
(
とりかこ
)
ませて、
衣類
(
きもの
)
衣服
(
きもの
)
の
花
(
はな
)
の
中
(
なか
)
に、
肉身
(
にくしん
)
の
屏風
(
びやうぶ
)
させて、
一
(
ひと
)
すくみに
成
(
な
)
りました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昨夕
(
ゆふべ
)
飲んだ
麦酒
(
ビール
)
は
是
(
これ
)
に
比
(
くら
)
べると
愚
(
おろか
)
なものだと、代助は
頭
(
あたま
)
を
敲
(
たゝ
)
きながら考へた。
幸
(
さいはひ
)
に、代助はいくら
頭
(
あたま
)
が
二重
(
にぢう
)
になつても、脳の活動に
狂
(
くるひ
)
を受けた事がなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
たゞ始終論理に苦しめられてゐたのは事実である。それから
時々
(
とき/″\
)
、
頭
(
あたま
)
の
中心
(
ちうしん
)
が、
大弓
(
だいきう
)
の
的
(
まと
)
の様に、
二重
(
にぢう
)
もしくは
三重
(
さんぢう
)
にかさなる様に感ずる事があつた。ことに、
今日
(
けふ
)
は
朝
(
あさ
)
から
左様
(
そん
)
な心持がした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“二重”の意味
《名詞1》
二つのものを重ねること。また二つのものが重なること。また、そのようなもの。
重複すること。
《名詞2》
二つのものが重なっていること。また、そのようなもの。
(context、dated)二つに折れ曲がっていること。特に腰が曲がっていること。
(context、slang)二重瞼の略。
(出典:Wiktionary)
“二重”の解説
二重
にじゅう もしくは ふたえ とよむ。
(出典:Wikipedia)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“二重”で始まる語句
二重瞼
二重廻
二重外套
二重三重
二重眼瞼
二重顎
二重頤
二重腮
二重扉
二重唱