“二重廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にじゅうまわ44.4%
にじゅうまわし38.9%
ふたえまわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまに摺れ違う者が有れば二重廻にじゅうまわしに凍え乍ら寒ざむと震えて通る人相の悪い痩せた人達許りで、空には寒月が皎々と照り渡って居りました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
る大名華族の屋敷の門長屋が詰所にあてられた。外套がいとうを着、襟巻えりまきをした彼は、和服に二重廻にじゅうまわしの隣人を引張って出かけた。
遺産 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
と云いながらずっと出た男の姿なりを見ると、紋羽もんぱの綿頭巾をかむり、裾短すそみじか筒袖つゝそでちゃくし、白木しろき二重廻ふたえまわりの三尺さんじゃくを締め、盲縞めくらじまの股引腹掛と云う風体ふうてい
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)