“盲縞”の読み方と例文
読み方割合
めくらじま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
着物は——中田の朦朧もうろうとしたまなこには、黒っぽい盲縞めくらじまのように思えたが、それが又、あたりの荒廃色と、妙に和合するのであった。
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
日頃遊び仲間の髢屋かもじやの幸吉や船頭の鉄公などに見付からぬように急いで家へ帰り、盲縞めくらじまの学校着をついの黄八丈の不断着に着更えるや否や
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
当時むかし盲縞めくらじまの腹掛けは今日黒の三つ紋の羽織となりぬ。金沢裁判所新任検事代理村越欣弥氏は、実に三年前の馭者台上の金公なり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)