“盲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めくら32.5%
めし28.9%
めしい13.9%
11.4%
めしひ7.2%
つぶ3.0%
めく1.2%
しひ0.6%
めつぶ0.6%
メシヒ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、三階のとっつきにある杉本の教室はめくらめっぽうな騒音に湧きかえっていた。彼らは教師が現われてもいっこう平気であった。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
捉え難い寂しさはめしいたる眼で闇の中をもなく見廻わそうとし、去り難い悩しさはえたる手でいたずらに虚空をつかもうとした。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
暗澹あんたんな思いでいましたが、めしいの覚一どのですら、燃ゆるような一念をお持ちだし、あなたもそれを生きがいに世を愉しんでいらっしゃる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春琴の顔のありかと思われる仄白ほのじろい円光の射して来る方へいた眼を向けるとよくも決心してくれましたうれしゅう思うぞえ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
我こゝより登りてわがめしひを癒さんとす、我等の爲に恩惠めぐみを求むる淑女天に在り、是故にわれ肉體を伴ひて汝等の世を過ぐ 五八—六〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この十蔵が事は貴嬢きみも知りたもうまじ、かれの片目はよこしまなる妻が投げ付けし火箸ひばしの傷にてつぶれ、間もなく妻は狂犬にかまれてせぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いくらめくら滅法といっても度が過ぎると感じないわけにはゆきません。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
陰極線のしひあかり
〔ながれたり〕 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
鶴はなく雲の※にめつぶれて
天の狼 (新字旧仮名) / 富沢赤黄男(著)
即、曙立アケタツ王・莵上ウナカミ王二王を、その御子に副へ遣る時、那良よりはアシナヘメシヒ遇はむ。大坂戸よりも跛盲遇はむ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)