“跛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びっこ55.2%
ちんば18.7%
びつこ17.2%
あしなえ1.5%
アシナヘ1.5%
あしなへ0.7%
ビッコ0.7%
あしな0.7%
いざ0.7%
ぱ0.7%
ひ0.7%
びツこ0.7%
ゐざり0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると真中の一人が、便所へおとしたその糞だらけの靴を当惑そうに紐でぶら下げ、片足は裸足のまま、軽く跛(びっこ)をひいて歩いて来る。
石油の都バクーへ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
当日になると紋太夫は、跛(ちんば)の馬に乗せられて、市中一円を引き廻されたが、松並木の多い住吉街道をやがて浜まで引かれて来た。
馬鹿念を入れるやうだが、あの路地の奧に住んでゐるのは聾(つんぼ)同樣の耳の遠い鑄掛と、跛(びつこ)の浪人者親娘の外には、八五郎兄哥だけさ。
跛(あしなえ)にて生命に入るは、両足ありてゲヘナに投げ入れらるるよりも勝るなり。もし汝の目汝をつまずかせばこれを抜き出せ。
即、曙立(アケタツ)王・莵上(ウナカミ)王二王を、その御子に副へ遣る時、那良戸(ド)よりは跛(アシナヘ)盲(メシヒ)遇はむ。大坂戸よりも跛盲遇はむ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大阪戸一五よりも跛(あしなへ)、盲(めしひ)遇はむ。ただ木戸一六ぞ掖戸(わきど)の吉き戸一七と卜へて、いでましし時に、到ります地(ところ)ごとに品遲部(ほむぢべ)を定めたまひき。
欠けた頭を叩いたり鼻を撮(つま)んだりしてゐたが、やがて其れにも倦怠を覚え、跛(ビッコ)なる地蔵尊者の型の如くに、彼も亦長長と欠伸を放つて立ち上りついでのことにポカリと頭を蹴飛ばしてみたが
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
瞽(めし)いた者は見ることが出来、跛(あしな)えた者は歩くことが出来、癩病(やめ)る者は潔まることが出来、聾(し)いた者は聞くことが出来、死んだ者は復活(よみが)えることが出来、貧者は福音を聞かされる。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よぼ/\と、のろ/\と、跛(いざ)り行かしむる
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
「こいつア恐れいりやした。渡りをつけるってえご定例(じょうれい)は、ほんとのとこは、そちらから、こち徒(と)らへしていただくのが作法でござんすがね。野暮をいうなあ止しやしょう。——おいっ、眼(め)ッ跛(ぱ)」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生れて跛(ひ)なりしかば、悪(にく)む者チムールレンク(Timurlenk)と呼ぶ。レンクは跛(ひ)の義の波斯(ペルシヤ)語なり。タメルランの称これによって起る。人となり雄毅(ゆうき)、兵を用い政(まつりごと)を為(な)すを善(よ)くす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
犬を嗾(けし)かけながら犬の先になツて走る腕白小僧や、或は行路病者、𢌞國巡禮、乞食僧侶、或はまた癩病患者、癲疳持(てんかんもち)、狂人(きちがひ)、鼻ツかけ、眼ツパ、跛(びツこ)、蹇(ゐざり)
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その伴(つれ) どうだ、あれは? 跛(ゐざり)の乞食が駈けて行くぜ。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)