“復活”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきかえ25.0%
ふっかつ25.0%
ふくくわつ12.5%
かえ12.5%
いきかへ6.3%
よみが6.3%
よみがえ6.3%
よみがえり6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父の夢は子の胸に復活いきかえった。「金釵きんさ」とか、「香影こうえい」とか、そういう漢詩に残った趣のある言葉が正太の胸を往来した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
神さまとか復活ふっかつとか永遠えいえんのいのちとかいうことについて、おしえを聞くために、こんな教会をたてたのだということを思ってみました。
ひとうはさととも彼女かのぢよいたではだん/\その生々なま/\しさをうしなふことが出來できたけれど、なほ幾度いくどとなくそのいたみは復活ふくくわつした。彼女かのぢよしづかにゐることをつた。それでもなほそのくゐには負惜まけをしみがあつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
生き肌断ち、生食物いきもの断ち、塩断ち、火断ちして長い月日を、この大峰の大岩石層で、難行苦行した桂子であった。一旦失った超自然力が、復活かえって来ない筈はなかった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其を考へる度に、亡くなつた父が丑松の胸中に復活いきかへるのである。急に其時、心の底の方で声がして、丑松を呼びいましめるやうに聞えた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
めしいた者は見ることが出来、あしなえた者は歩くことが出来、癩病やめる者は潔まることが出来、いた者は聞くことが出来、死んだ者は復活よみがえることが出来、貧者は福音を聞かされる。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今まで石の下に隠れていた古来からの迷信が復活よみがえった。家々のかどの柱に赤い紙や、あわびからなどを吊した。まだ花の咲くに間のある北国の、曇った空の下に吹く風が寒かった。
悪魔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「我は復活よみがえりなり、生命いのちなり、我を信ずる者は死ぬとも生きん。およそ生きて我を信ずる者は、永遠とこしえに死なざるべし。なんじこれを信ずるか。」
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)