“聾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つんぼ54.6%
ろう37.8%
4.9%
みゝしひ1.6%
みみしひ0.5%
みゝし0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「突き当りが、俳諧はいかいの宗匠で其月堂鶯谷きげつどうおうこくの裏口、俳諧はからっ下手だそうですが、金があるのと、つんぼなのでその仲間では有名ですよ」
私たちの耳をろうするのは、灯のつきそめた裏街をいたずらに震撼する、無意味な、そして愉快に執拗な金切り声の何マイルかにすぎない。
然るに『罪と罰』を読んだ時、あたかも曠野こうやに落雷に会うて眼くらめき耳いたる如き、今までにかつて覚えない甚深の感動を与えられた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
相覧の子を周覧ちかみと云つた。父は子を教ふるに意を用ゐなかつた。周覧は狭斜に出入し、悪疾に染まつてみゝしひになり、終に父にうとんぜられた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
栗賣はみみしひなりき。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
看病にはフエネルラとて、みゝしひたる女を附けられしかば、幸に我譫語うはごとも人に怪まるゝことあらざりしならん。されどフアビアニ公子の屡〻病床に來給ひぬといふは、猶胸苦しき心地ぞする。