“生々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまなま44.7%
いきいき27.9%
なま/\9.8%
いき/\7.4%
せいせい4.1%
ういうい2.5%
しょうじょう1.2%
うい/\0.8%
せい/\0.8%
しやう/″\0.4%
しやう/\0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かまくら時代の百鬼夜行の絵巻物には、この妖怪がへんに生々しくかけているが、皆足を持ち、様々な姿態をつくして活動している。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
そして自分が水をったので庭の草木の勢いが善くなって生々として来る様子を見ると、また明日水撒をしてやろうとおもうのさ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二尺勾配一番えてゐる枯草が、けて、赤土生々しく露出した樣子に、宗助一寸ろかされた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こんなことは、みんな私にはつまらないものだつたので、私のろな心は、小さな飢ゑた一羽の駒鳥の姿に、より生々と惹きつけられた。
今いっそう詳しくこれを案じてみるに、お鈴は辛酉は総じて種子であって樹木の生々を意味するから四緑の柘榴木とすべて木で出ている。
その途中などで人々が自分の美貌や生々しい優美な物腰などを賞めてくれると、みんなの眼が自分の安物の帽子や、墨で塗りかくしてある靴の孔に注がれているように思えて
生々父母世々兄弟のことごとく成仏してして後に我れ成仏せん、もし一人を残さば、われ成仏せずと、地蔵菩薩もお誓いになりました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そればかりか、若い人々にとっては、経験はあまりに生々しく不秩序的に見えることさえ多い。
文章を作る人々の根本用意 (新字新仮名) / 小川未明(著)
渠は自分の生々活動主義をその全人的な立脚地として、何をやつても、人間が人間の全心全力を盡して努力さへすればいいのだと考へ、報酬のすくない筆硯を投げうち
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
らずも貴方の御助けに預かりし事に有難く存じ奉つる此御恩生々世々忘却仕まつらず候と夫婦諸共に涙を流して申しけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
へ御自ら御手を下し給ひしは生々世々の面目とこそ存候へとて、しばし感涙にび候。