“剥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
50.3%
36.5%
はが4.0%
1.5%
めく1.1%
0.9%
0.7%
はぎ0.5%
0.4%
はげ0.4%
(他:35)3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“剥”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語20.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆2.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
おびき、きぬぎ、板戸いたどうへいましめた、のありさまは、こゝにふまい。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
葬式の翌日往って見ると、新しい土饅頭どまんじゅうの前にげ膳がえられ、茶碗の水には落葉が二枚浮いて居ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一人ひとりかみの二三ずんびたあたまして、あしには草履ざうり穿いてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ひと天窓あたまでゝやつたものを、業畜がふちく悪巫山戯わるふざけをして、キツ/\といて
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「死ねと云つても死ぬものか」と腹の中で反抗しながら、母がはがしてたゝんで置いた張物を風呂敷に包むと、直ぐ店を出た。
お末の死 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
座敷の硝子戸ガラスどはたいてい二重にとざされて、庭のこけを残酷に地面から引きはがしもが一面に降っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このえせ総裁のえせ仁慈のえせ偽善者の世にも恐ろしい食わせ者の、大怪盗殿下の面皮を引っがさなければならぬと嬢はいきどおろしさに
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
曲者の曲者呼ばわり、沙汰の限りな図々しいやつではある。今に、その覆面を引っいでやるから見ておれよ。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(上げ板をめくって見ろ、押入の中の夜具じゃねえか、焦臭きなくさいが、愛吉の奴がふて寝をしていやあがるだろう。)
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
冷吉は寢飽きたやうに倦怠けたるく蒲團をめくつた。何だか外の冷いやうな中に出て、かうした氣分を忘れ紛らしたい。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
が自分の傍からこの精霊を退散させる力が自分にないと同様に、この覆い物をくるだけの力がどうしても彼にはなかった。
いいながら、役人たちは、ずかずかと歩き廻り、自身でも、船板を上げたり苫をくったり、厳しい眼を光らしていたが、
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのべとべとになった蒲団も、今はこの人たちの手に引つがされて、襤褸屑ぼろくずのなかへ突っ込まれることになった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たとへばお前のツぺたのあかいをがして、青くすることの出來ないやうな。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「そう簡単には行かん。俺が欲しくなれば、お前から貰うのは厭だから力ずくではぎ取るよ」
(新字新仮名) / 梅崎春生(著)
巡査はわたくしの上着をはぎ取って所持品を改める段になると、平素ふだん夜行の際、不審尋問に遇う時の用心に、印鑑と印鑑証明書と戸籍抄本とが嚢中のうちゅうに入れてある。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お登和嬢は大原のナイフを持ちて骨付の肉をがんとするを見「大原さんその肉はおはしでおちぎりなすっても取れますよ」と教えて遣る。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
このほど大王何処いずくよりか、照射ともしといへる女鹿めじかを連れ給ひ、そが容色におぼれたまへば、われちょうは日々にがれて、ひそかに恨めしく思ひしなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
はげたる飛白かすりに繩の様なる角帯せるもの何がし学校の記章打つたる帽子、阿弥陀あみだいただけるもの、或は椅子に掛かり、或はとこすわ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
何年の苦労一トつは国のためなれど、一トつは色紙しきしのあたった小袖こそで着て、ぬりはげた大小さした見所もなき我を思い込んで女の捨難すてがた外見みえを捨て
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
手代の徳次はさう言つて、のみ金槌かなづちで引つぱがすやうにして開けた、二枚目の雨戸と敷居の傷などを見せて居ります。
平次はやにわに部屋の隅の畳を一枚起すと、床板を三枚ばかり引っぱがしました。
ヘバリツイテイル枯レタツタ一スジヲ、ステッキデパリパリギトリ、ベツダン深キ意味ナク、ツギニハ、エイット大声、狐ノ石像ニ打ッテカカッテ、コレマタ
走ラヌ名馬 (新字新仮名) / 太宰治(著)
深山オクヤマイシアヒダにいでくるものにて、カミをかさねたるごとくかさなりあひて、げば、よくはがれて、うすく、カミのやうになれども、にいれてもやけず。
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
少しは頭脳あたまがはっきりし、悲しみもれて行ったが、請地うけじではもう早起きの父が起きている時分だなぞと考えてみたりした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
千「あれはお箱の蓋の棧がれましたから、米搗こめつき權六ごんろく殿へ頼みまして、急拵きゅうごしらえに竹篦たけべらを削って打ってくれましたの」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
独語ひとりごとのやうに答へる。考へてみると、一二年前に庭木を入れる事があつて、その折くだんの庭石をぺがしたまゝ、植木屋の手で勝手に据ゑ直してあつたのだ。
モット取返しの附かない処で、鼻柱を引っぺがしておけばよかった。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
怠惰屋なまけやなぞになられてたまるものか、學校がくかうくのがいやならさくらかはむかすがいか
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
皮をむかれた無数の豚は、爪を垂れ下げたまま、肉色の洞穴を造ってうす暗くくぼんでいる。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
誰がために見せる前髪ぞと、蘇門の百ヶ日が済んだ時、彼は惜気無く剃り落した。英落点々白芙蓉、紅も白粉もぎすてた雅びて凛々しい男姿は又一段と立ち勝って見えた。
稚子法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
女はみな色の白い、美しい者ばかりで、身にはいろいろの色彩いろどりのある美服を着けていたが、いずれも後ろ手にくくり上げられて恐るおそるにかしらを垂れてひざまずくと、石上の男はかれらを一人ずつ自分の前に召し出して、下衣したぎがせて地にひき伏せ、むちをあげて打ち据えるのである。
旦那は欝金木綿うこんもめんの風呂敷を、ちょっとはぐって見て、これを着て行くのかい、これよりか、この間の方がお前には似合うよと云った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
座敷へ来て、書棚の中から赤い表紙の洋書を出して、方々ページはぐって見ていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は義兄に見舞を云おうと思って隣室へ行くと、壁のち、柱の歪んだ部屋の片隅かたすみに小さな蚊帳がられて、そこに彼は寝ていた。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
それが桶屋おけやとか杉の皮をく者とかと対談している際に、不意に手がすべって杉の皮なり竹の輪の端が強く相手を打つと、人間という者は思わぬことをするから油断がならぬといって、逃げ去ったというのが昔話である。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
る時は自らくわふるい、または自らぬいで人夫に与え、つとめて平気の顔色がんしょくを粧いたりしも
一人は、今は小使を志願しても間に合わない、慢性の政治狂と、三個さんにんを、紳士、旦那、博士に仕立てて、さくら、というものに使って、鴨をはいいで、骨までたたこうという企謀たくらみです。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内地もまた自然と彼らが奸をはくし公平の交易に帰すべし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
二人の舁夫は、相手は女連れで金も有りそうだし、殊に高価たかね貨物しろものを提げてるという事をチラリと聞いたから、間が宜くば暗い処へ引摺込み、残らず引ッぱごうという護摩の灰の二人で、誠に悪い奴でございます。
一皮ずつへがして行くように妻のお銀を理解することは、笹村にとって一種の惨酷な興味であると同時に、苦痛でもあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
何んもはあねえくなるまで、さっさとひっぺえだらええでねえけ、小面倒臭せえ。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あるい山茶やまちゃ一時いっとき出花でばなに、長き夜の徒然つれづれを慰めて囲いぐりの、皮むいてやる一顆いっかのなさけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
日本の様にむき出しにしなければならない事になつたら、巴里パリイの美人の数は日本と同じ位にも減る事であらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
今の日本人の様に額をむき出しにして居るのは王朝の尼額あまびたひと一緒である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
実はあの会議が済んだあとで、よっぽど仲直りをしようかと思って、一こと二こと話しかけてみたが、野郎やろう返事もしないで、まだむくってみせたから、こっちも腹が立ってそのままにしておいた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
六月は水のついたち鬼の朔日、またはきぬ脱ぎ朔日とかむけ節供とかいう類の、由来を考えて見ると面白い名称も多いのだが、結局は昔から定まった食物を調ととのえて、静かに話でもして休む日であった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
梅の枝に大きい掻きむしりの傷があるから、見て置くが宜い、お作の手がひどく荒れて居たのは