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剥
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はぎ
ふりがな文庫
“
剥
(
はぎ
)” の例文
屠殺場の皮
剥
(
はぎ
)
のようなえぐい顔をした私服の憲兵がブラリとクラブへやってきて、もっともらしい顔で花壇の間を歩きまわっていたが
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
巡査はわたくしの上着を
剥
(
はぎ
)
取って所持品を改める段になると、
平素
(
ふだん
)
夜行の際、不審尋問に遇う時の用心に、印鑑と印鑑証明書と戸籍抄本とが
嚢中
(
のうちゅう
)
に入れてある。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その時、尼
怨
(
うら
)
んで
永劫
(
えいごう
)
ここの男が妻に先立って若死するようと
詛
(
のろ
)
うて絶命した。そこを比丘尼
剥
(
はぎ
)
という。その後果して竜神の家
毎
(
つね
)
に夫は早世し、後家世帯が通例となる。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「そう簡単には行かん。俺が欲しくなれば、お前から貰うのは厭だから力ずくで
剥
(
はぎ
)
取るよ」
蜆
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
詮議
(
せんぎ
)
するぞ有樣に
吐
(
ぬか
)
せばよし若し此上にも
取隱
(
とりかく
)
さば
憂目
(
うきめ
)
を見せんと云へども知ぬとばかりゆゑ立花左仲は
立掛
(
たちがゝ
)
りお島を
引立
(
ひきたて
)
て
庭
(
には
)
に
連行
(
つれゆき
)
衣類
(
いるゐ
)
を
剥
(
はぎ
)
て
雪
(
ゆき
)
に
氷
(
こほ
)
りし松の木に
縛
(
しば
)
り
付
(
つけ
)
割竹
(
わりたけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
自分の思想が元来くだらない未熟な借物であって、それが、父の素朴な信仰と対置されて其の
末梢的
(
まっしょうてき
)
な装飾部分を
剥
(
はぎ
)
去
(
さ
)
られる時、その本当の姿を現すのだろうか? 其の頃スティヴンスンは
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
剥
部首:⼑
10画
“剥”を含む語句
引剥
皮剥
追剥
剥取
擦剥
赤剥
逆剥
生剥
剥落
剥出
剥奪
摺剥
剥啄
落剥
剥製
剥身
臭剥
剥脱
剥離
剥繰
...