“引剥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひきは22.0%
ひっぱ19.5%
ひんむ12.2%
ひきはが9.8%
ひっぺ7.3%
ひっぺが7.3%
ひはぎ7.3%
ひきむ4.9%
ひっぱが2.4%
ひっぺがし2.4%
(他:2)4.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“引剥”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼女かのぢよいま自分じぶん假面かめん引剥ひきはぎ、そのみにくさにおどろかなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
神職 じたばたするなりゃ、手取てどり足取り……村のしゅにも手伝てつだわせて、そのおんな上衣うわぎ引剥ひきはげ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上着だけ引剥ひっぱいで着込きこんだ証拠しょうこに、襦袢じゅばんも羽織もとこすべって
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云いながら、無理無体に泥坊のかぶっていた頭巾を引剥ひっぱぐと、面目ないから下を向いて居りまする。
累「はい蚊帳どころではございません、着ております物を引剥ひんむいて持出しまして、売りますか質に入れますか、もう蚊帳も持出して売りました様子で」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此の人ならば無論仲働きお酉の顔を知って居る故、夫で秀子を此の人に見せ、爾して化の皮を引剥ひんむくと云う積りである、其の執念の深いには驚くが、夫にしても秀子が此の人を恐れて逃げたのは何故だろう、虎井夫人の言った事を考え合わすと
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
床も天井も引剥ひきはがしたまゝ、壁は落され、の灰は掻き廻され、戸棚も箪笥たんすも引つくり返して、千兩箱の行方を搜した樣子です。
……そうしてイヨイヨその刺繍の作り方を自分の手に覚え込んでしまいますと、引剥ひきはがした紙をもとの通りに修繕つくろって、絵巻物を御本尊様の胎内に返してしまいましたが、盗む時よりも返す時の方が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「雲井の印紙を引剥ひっぺがして、張り付けて、筆で消印を押したお手際なんざあ、」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云って、二間ばしごを持ち出して新三郎のうちの裏窓の所へかけ、顫い顫いあがってお札を引剥ひっぺがしたひょうしに、足を踏みはずして畑の中へ転げ落ちた。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
客「オヽ若え衆、少しものをなくしたから畳を残らず揚げて見たが知れねえから、これから天井板を引剥ひっぺがして探して見ようかと思うから、踏台か何か持って来てくれ」
此処の主人が大金を出して抱えた花魁なら、大切な預り物よ、それが紛失なくなっては己が済まねえから、畳を揚げたり天井板を引剥ひっぺがして探そうというのが分らねえか、此処に小さい箪笥が有るから引出まで明けて探したが
「では、おれ引剥ひはぎをしようと恨むまいな。己もそうしなければ、饑死をする体なのだ。」
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「では、己が引剥ひはぎをしようと恨むまいな。己もさうしなければ、饑死をする體なのだ。」
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何んと言ふ早業でせう。大地を蹴つて飛上がつたと見るや、平次の手は伸びて武士の面上から、サツと覆面を引剥ひきむいたのです。
崇拝者は益々よろこびて、我等の慕ひ参らするかひはあるよ、ひとへにこの君を奉じて孤忠こちゆうを全うし、美と富との勝負を唯一戦に決して、紳士の憎きつらの皮を引剥ひきむかん
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
香椎六郎は手をかけて引剥ひっぱがそうとしましたが、向日葵ひまわりは床に固着してビクともしません。
向日葵の眼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
……森のめぐりの雨雲は、陰惨な鼠色のくまを取った可恐おそろしい面のようで、家々の棟は、瓦のきばを噛み、歯を重ねた、その上に二処ふたところ三処みところ赤煉瓦あかれんがの軒と、亜鉛トタン屋根の引剥ひっぺがしが、高い空に、かっと赤い歯茎をいた、人をう鬼の口に髣髴ほうふつする。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
突然だしぬけに夜具を引剥ひつぱぐ。夫婦ふうふの間とはいえ男はさすが狼狙うろたえて、女房の笑うに我からも噴飯ふきだしながら衣類きものを着る時、酒屋の丁稚でっち
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
——背中せなかに、引剥ひつぺがした黒塀くろべいいた一枚いちまい背負しよつてる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)