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一枚
読み方 | 割合 |
いちまい | 47.1% |
いちめえ | 23.5% |
ひとつ | 17.6% |
ひとひら | 8.8% |
いち | 2.9% |
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「いけねえ、いけねえ。そんな服装で
這入れるもんか。ここへ親分とこから
一枚借りて来てやったから、
此服を着るがいい」
時鳥の
矢信、さゝ
蟹の
緋縅こそ、
血と
紅の
色には
出づれ、
世は
只暗夜と
侘しきに、
烈日忽ち
火の
如く、
窓を
放ち
襖を
排ける
夕、
紫陽花の
花の
花片一枚づゝ、
雲に
星に
映る
折よ。
しかはあれ、人もしわれらの
書を
一枚また一枚としらべなば、我はありし昔のまゝなりと
録さるゝ紙の今
猶あるを見む 一二一—一二三
……
實は、
一寸下りて
蕎麥にしたい
處だが、かけ
一枚なんぞは
刹那主義だ、
泡沫夢幻、つるりと
消える。
俥代を
差引くと
其いづれかを
選ばねばならない
懷だから、
其處で
餡氣で。