“侘”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わび64.1%
34.0%
かこ0.5%
0.5%
0.5%
わびし0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“侘”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
暫時しばらく彼女は家の門口に立って、垣根のところから南瓜のり下ったようなわびしい棲居すまいのさまを眺めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かぜさへぎられてはげしくはあたらぬそらに、蜘蛛くもほゝにかゝるもわびしかりしが
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
このびしい空の下へれに出る宗助に取って、力になるものは、暖かい味噌汁みそしると暖かい飯よりほかになかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また頭巾といふ季を結びたるは冬なれば人の零落したる趣に善くひ、また頭巾をかぶりてびたる様子も見ゆる故なり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
我はこれを聞きつゝも、むかしの羈靮きづなの再び我身にまつはるゝを覺えて、只だ恩人に見放されたる不幸なる身の上をかこちぬ。
七歳の童児なりとも、我にまさるものには我れすなはち彼に問はん、百歳の老翁らうをうなりとも我に及ばざる者には我れ即ちを教へんと云つて、南泉なんせんといふ禅坊さんの所へ行つて二十年間まずに修業を継続したのだから、卒業した時にはもう八十になつてしまつたのである。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おお、弥之じゃ、弥之じゃ。……されば、逐々ありありて戻り来しか。来る年も来る年も待ちったが、冥土の便宜びんぎ覚束いぶせしないか、いっこう、すがたをお見されぬ。今もいま、ばば刀自とじ愚痴かごというていた。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
硝子囲がらすがこいの温室のような気のする、雨気あまけと人の香の、むっとこもった待合のうちへ、コツコツと——やはり泥になった——わびしい靴のさきを刻んで入った時
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)