“物侘”の読み方と例文
読み方割合
ものわび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この虫ひととせに飼ひて、露にも霜にも当てじといたはりしが、そのころ病ひにしたりし兄の、な/\鳴くこゑ耳につきて物侘ものわびしくいとはしく、あの声なくは
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
オールド・ロング・サインを歌い、炉辺の団欒を思い、その郷愁を白い雲にイメージする英吉利イギリス文学のリリシズムは、偶然にも蕪村の俳句において物侘ものわびしく詩情された。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)