“物語”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものがた43.0%
ものがたり36.6%
はなし5.4%
ローマンス4.3%
おはなし2.2%
ロマン1.1%
ものがたら1.1%
ストーリイ1.1%
ストーリー1.1%
ミトス1.1%
モノガタリ1.1%
レヂエンド1.1%
ロマンス1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
受け御手當金てあてきん百兩と御墨附おすみつき御短刀までのち證據しようことて下されしことちく物語ものがたればお三ばゝは大いによろこび其後は只管ひたすら男子の誕生たんじやうあらんことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
平家の人びとのれいは、まだじゅうぶんには、なぐさめられなかったとみえます。つぎの物語ものがたりはこのふしぎなことのひとつであります。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
物語はなしの中から今回の事件に就て何等かの端緒を掴もうとしてか、にわかにその顔を憂鬱にし眼から光を失わせたまま、物も云わずに考え込んだ。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だれもまったく気づかなかったが、ローザはいろんなものでみずからこしらえ上げた物語ローマンスの中にばかり生きていた。
もう、ずつとずつと以前、まだあたしが小さくて、おつかさんのそばにゐた頃に、あのお家のことで、なんか、それはそれは怖い物語おはなし
七才にして、彼は砂漠の生活の物語ロマンを書いた。
このゆふべ隆三は彼に食後の茶をすすめぬ。一人わびしければとどめて物語ものがたらはんとてなるべし。されども貫一の屈托顔くつたくがほして絶えず思のあらかたする気色けしきなるを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今何をお書きになっていますかとか、どういう物語ストーリイに興味がおありですかなぞと、知らぬが仏ですっかり大作家扱いをして聞くから私も悪い気はせず、あごでながら感極まっていた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
彼は小説の人物としてはいいモデルのように見えました。わたくしは時どきに物語ストーリーをかくのです
即ち「物語ミトス」と「動作アゴウン」がそれであります。
演劇一般講話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
さて、のりと——宣詞——は、後によごと要素をもこめて、祝詞ノリトと称し、又分れて宣命となつた。其如く、よごとは、物語モノガタリ——口立ての歴史——となり、又抒情詩を分出せしめる様になつて行く。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
病める児のこころもとなきハモニカも物語レヂエンドのなかに起りぬ。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そのために心楽しくて、すでに未来の物語ロマンスまでみずから描いていた。オリヴィエは病身で陰気であって、外界と接触することにたえずいらだちを感じた。