“動作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうさ38.5%
しぐさ12.8%
こなし7.7%
ふるまひ7.7%
ものごし7.7%
しうち5.1%
こと2.6%
すること2.6%
はたらき2.6%
ふるまい2.6%
みぶり2.6%
アクション2.6%
アゴウン2.6%
モーション2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんなうたになると、自由じゆううかれるような調子ちようしが、ぴったりともりを鯨船くぢらぶねのすばやい動作どうさあらはすに適當てきとうしてゐるではありませんか。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
わが伯龍の、無言の動作しぐさは、云はぬは云ふにいやまさる、かうした人情本の仇夢を、いとなまめかしく私たちに覗かせて呉れた。
吉原百人斬り (新字旧仮名) / 正岡容(著)
年紀としはお京より三つ四つ姉さんだし、勤務が勤務だし、世馴よなれて身の動作こなしも柔かく、内輪のうちにもおのずから世の中つい通り——ここは大衆としようか——大衆向のつやを含んで
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われ身をめぐらして右に向ひ、ベアトリーチェによりて、そのことばまたは動作ふるまひあらはるゝわが務を知らんとせしに 五二—五四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼の頭髪はもぢやもぢやに乱れ、片方の眼が少しやぶにらみで、いつたいにその顔つきには、どことなく驕慢不遜の色が現はれ、すべての動作ものごしに命令的な癖が見られた。
そしてそこにあった写真を丁寧に一枚ずつ取り上げて静かにながめるのだった。葉子は心ひそかに何をしているんだろうと自分の動作しうちを怪しんでいた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
源は反返そりかえって笑いました。人間は時々心と正反対うらはら動作ことをやる——源の笑いが丁度それです。話好な書記は乗気になって
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
動作することのおもしろきものと、漁人の沖に沈みし、蛸壺に籠りてある時、疣自物曳けども取れぬを、蛸壺の底ひに穿てる、其孔ゆ息もて吹けば、駭きて出づとふ蛸の、こゝにして桶の底ひに
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
遽然にはかに丑松は黙つて了つた。丁度、喪心した人のやうに成つた。丁度、身体中の機関だうぐが一時に動作はたらきを止めて、斯うして生きて居ることすら忘れたかのやうであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
父様ととさま御帰りになった時はこうしてる者ぞと教えし御辞誼おじぎ仕様しようく覚えて、起居たちい動作ふるまいのしとやかさ、仕付しつけたとほめらるゝ日をまちて居るに、何処どこ竜宮りゅうぐうへ行かれて乙姫おとひめそばにでもらるゝ事ぞと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
き導者に似たる動作みぶりと聲とをもて重ねていふ。われらはいと大いなる體を出でゝ、純なる光の天に來れり 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
人形の動作アクションは静寂を生む。動きのなかの静、静のなかの動きであり、静と動との同時存在である。それは独り最も高い、完成された舞踊のみが之れに近似する。
人形芝居に関するノオト (新字新仮名) / 竹内勝太郎(著)
即ち「物語ミトス」と「動作アゴウン」がそれであります。
演劇一般講話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
採点後必ず神経衰弱を起すくらい念の入った人もあるんですが、活動写真って奴は動作モーションが速いですからな。それで如何にもチョッチョッと片付けてしまうように見えるんです。受験者は喜びませんよ。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)