“はたらき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハタラキ
語句割合
44.1%
作用17.2%
活動7.5%
労働6.5%
機能3.2%
勞働3.2%
能力3.2%
伎倆2.2%
才覚2.2%
技倆2.2%
活用2.2%
働作1.1%
労作1.1%
動作1.1%
器量1.1%
機用1.1%
運動1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思ひ付お兼にむかひ扨々其方の智慧ちゑの程感心かんしんせり其はたらきにては女房にしても末頼母敷もしく思ふなり夫について爰に一ツの相談あり夫婦の中に隱しへだて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鋭敏えいびん作用はたらきをすることがある………たとへば何か待焦まちこがれてゐて、つい齒痒はがゆくなツて、ヂリ/″\してならぬと謂ツた風にさわぎ出す。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
わたくし何氣なにげなく倚子ゐすよりはなれて、檣樓しやうらうに、露砲塔ろほうたふに、戰鬪樓せんとうらうに、士官しくわん水兵すいへい活動はたらき目醒めざましき甲板かんぱんながめたが、たちま電氣でんきたれしごと躍上をどりあがつたよ。
柏木界隈かいわいの女は佐久さくの岡の上に生活くらしてて、荒い陽気を相手にするのですから、どうでも男を助けて一生はげしい労働はたらきなければなりません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ついでに頭の機能はたらきめて欲しいが、こればかりは如何どうする事も出来ず、千々ちぢに思乱れ種々さまざま思佗おもいわびて頭にいささかの隙も無いけれど、よしこれとてもちッとのの辛抱。
さて奧樣おくさま目當めあてにいたしてまゐつたは小家こいへせがれ武生たけふ勞働はたらきつてり、留守るすやまぬしのやうな、ぢいばゞ二人ふたりぐらし、此處こゝにおとまりとなさいまし、たゝいてあけさせませう。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これがなかなか難しい心の能力はたらきです。一口に言うと、物の本性を見破る心の働きです。何か譬え話で説明致しましょう。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「とんでもないこって……。」と兄貴は返盃へんぱいを両手に受け取って、「こちとらと違えまして、伎倆はたらきがおありなさるから……。」
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一体才覚はたらきの無い人だから出来る気遣きづかいは無いよ、誰がおいそれと金を貸す奴があるものかね、屹度きっと出来やアないが、二百両借りて来ると云ったから十日や十五日は帰るまいと思うよ、□□□□
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たま/\律儀真方まつぱうの人なら神野霜兵衛さんのやうな世間に技倆はたらきの無い好人物おこゝろよしだ子。真摯まじめな思慮のある人間が誰が女の許へ来るもんかナ。邸の嬢様は立派な御発明な方だから男に呑まれるやうな事は無い。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
十兵衛がのっそりで浮世の怜悧りこうな人たちの物笑いになってしまえばそれで済むのじゃ、連れ添う女房かかにまでも内々活用はたらきの利かぬ夫じゃとかこたれながら
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
されば今世紀こんせいきおいもつと進歩しんぽ發達はつたつしてるとせうせらるゝ佛國フツこくシエルブル造船所ざうせんじよ一等潜行艇いつとうせんかうていでも、この二個にこ缺點けつてんのあるため充分じゆうぶん働作はたらき出來できず、首尾しゆびよく敵艦てきかん接近せつきんしながら
永年の肺病にとらわれて、衰弱に衰弱を重ねております同博士にとりまして、これだけの労作はたらきは、如何ばかりかつらく、骨身にこたえた事でしょう。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
遽然にはかに丑松は黙つて了つた。丁度、喪心した人のやうに成つた。丁度、身体中の機関だうぐが一時に動作はたらきを止めて、斯うして生きて居ることすら忘れたかのやうであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「あの衆らの飲むのは、器量はたらきがあって飲むだでいい。身上しんしょうもよっぽど出来たろうに。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
童心にして万事に応じられる機用はたらきを備えてこそ、磨かれたる童心であります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼の著しい特色というのは長い尻尾を持っていることでその尾はちょうど手のように自由の運動はたらきをするらしい。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)