労働はたらき)” の例文
旧字:勞働
あまりの労働はたらきはねあひだ垂々たら/\と、あせか、しぶきか、羽先はさきつたつて、みづへぽた/\とちるのが、ごといろづいて真赤まつかあふれる。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
柏木界隈かいわいの女は佐久さくの岡の上に生活くらしてて、荒い陽気を相手にするのですから、どうでも男を助けて一生はげしい労働はたらきなければなりません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「対等でなければなりません。つまりあなたは金を出す。ところで人夫達や娘さん達はその代りに肉体からだ労働はたらきをする。対等でなければなりません」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
土方を使えば、当り前一日三、四円分位の労働はたらきを五、六十銭でやる。で、あたまが二重にも、三重にもハネられた。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ソヴェト同盟では男も女も同じ労働はたらきに対しては同一賃銀を。そして社会主義社会のためにつくす点は同じだから男も女も満十八歳で、ソヴェトに選挙され、選挙する権利を与えられています。
朝はやき日比谷ひびやそのむくみたる足をぞさす労働はたらきびとひとり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
労働はたらき時間の制限とか、一月に五度の休養日やすみびとか、そういうものをお設けください」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「余りに労働はたらきはげし過ぎます」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)