“撫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
82.8%
なで4.9%
4.2%
なだ3.4%
さす2.3%
0.7%
0.5%
パット0.3%
いたは0.1%
さず0.1%
だま0.1%
なぜ0.1%
ぶな0.1%
カキナ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お医者に連れて行きたくっても、お金も何も無いのですから、私は坊やに添寝して、坊やの頭を黙ってでてやっているより他は無いのでございます。
ヴィヨンの妻 (新字新仮名) / 太宰治(著)
彼は仔細しさいありげに眉をしかめたり、ときには舌打ちをしたり、片手であごでたりしながら、その電車のまわりをぐるっと廻ってみる。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひきさきころさばころし給へ、もしなさけあらば助たまへと怖々こは/\熊をなでければ、熊はおきなほりたるやうにてありしが
なでつけ髪の夕化粧、姿をななめに腰を掛けて、浅葱あさぎに、白に、紅に、ちらちら手絡てがらの色に通う、団扇うちわの絵を動かすさま
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この女像にして、もし、弓矢を取り、刀剣をすとせんか、いや、腰を踏張ふんばり、片膝おしはだけて身構えているようにて姿甚だととのわず。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
当の家康の家来共が流言の渦にむせびながら腕をし、いつ夜襲の主命下るか、猿めを退治て、あとはこつちの天下だと小狸共の胸算用で憶測最も逞しい。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
平次は孫三郎をなだめて、家中の者を全部奧の一間に集めました。隣りの部屋では傷ついたお優が、外科の手當でうつら/\と眠つて居る樣子。
母親は外祖母をなだめて、「わたしども魯鎮は、小さな村の割合に芝居を多く見ているのですよ。一遍ぐらいどうだっていいじゃありませんか」と押止おしとどめた、だが、わたしは泣きだしそうになった。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
姉が息苦しくって、受答えが出来かねるので、脊中せなかさすっていた女が一口ごとに適宜な挨拶あいさつをした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
叔父さんも下りて来た。お栄は姉の背中をさすりながら、叔父さんに向つて、「なんでも吾家うち祖母おばあさんの顔がつとそこへ出て来たんですツて……」と話し聞かせた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『お前だったか、私は、私は……』と胸をすって居ましたが、そのあいだも不思議そうに僕の顔を見て居たのです。僕は驚ろいて、
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
破三味線やれさみせんを膝の横へ置いて、所在なげにいとを指ですり、幽かな音色をたてながら、お吉はじっと俯向いていたが、
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人間の形代なるハラへのモノは、少々意味が変つて居る。別の物に代理させると言ふ考へで、道教の影響が這入つて居るのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
でゝ見て美しい芽だ
行乞記:03 (二) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
目的地に着いて初々しい静子の透き通るやうなくゝり顎のあたりを、軽くパットしてやりたくて
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
軽くパットしてやりたくて
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
おつぎはねむをこすりながらしく/\いて與吉よきちよこにして背中せなかたゝいてはいたはりながらいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
のびをした手で腕をさずりながら
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
彼は、三郎兵衛が、赤子の咽喉に、手をかけて、掴み殺さんばかりの有さまを見て、われ知らず、狂い果てた相手をだまして、かたきの子をわが手に抱き取りはしたものの、そして、西も東もしらない、頑是がんぜなく
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
なぜて見る石の暑さや星の影 除風
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
ならぶななどの大木をり出した見事なものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
神功皇后が小山田邑の斎宮に入つて、自ら斎主となり、武内宿禰に琴をカキナらさせ、烏賊津イカツ使主オミ審神者サニハとして
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
貴剣サダメシ御鍛養ゴタンヨウ被存候ゾンゼラレソウロウ、貧生マタイササ鍛腕タンワンシテマカリアリ候
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)