“追駆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいか47.1%
おつか23.5%
おっか11.8%
おいかけ5.9%
おっかく5.9%
つゐく5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
憶えていられないや。しまったなあ。このまま放って置けば、この次に来たとき、こっぴどい目に会うぞ。よし、追駆おいかけてみよう
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だけど私、過日こなひだでモウ皆に笑はれて、懲々こりごりしてるんですもの。ぢやけて下さいつて、欺して逃げて来たもんだから、野村さんに追駆おつかけられたのよ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
なでて見るとおかしな手障てざわりだから財布の中へ手を入れて引出して見ると、封金ふうきんで百両有りましたからびっくりして橋のたもとまで追駆おっかけて参り
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小山の妻君が笑い出し「お登和さんが洋行なさればお代さんも負けない気になって洋行するというかもしれません。お代さんに西洋まで追駆おいかけられては大原さんもお困りでしょうね」大原「それこそ大迷惑」と談笑の声高かりけるに小山の妻君フト耳を
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
やや近く忍びよりて、一声高く「聴水」ト呼べば、くだんの狐は打ち驚き、まなこも開かずそのままに、一けんばかり跌踢けしとんで、あわただしくげんとするを。逃がしはせじと黄金丸は、おめき叫んで追駆おっかくるに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
冒険ぼうけんなること上州人のく及ぶ所に非ずと云ふ、其方法に依ればくま銃撃じゆうげきして命中あやまり、熊逃走とうさうする時之を追駆つゐくすれば熊つひいかりて直立し、まさに一てうひとつかまんとす、此に於て短剱たんけんを以て之をつらぬ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)