追駆おいか)” の例文
憶えていられないや。しまったなあ。このまま放って置けば、この次に来たとき、こっぴどい目に会うぞ。よし、追駆おいかけてみよう
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かくて黄金丸は、ひたすら帰途かえりを急ぎしが、路程みちのほども近くはあらず、かつは途中にて狼藉せし、猿を追駆おいかけなどせしほどに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
一番味のいのは友釣で漁ったのできた鮎を水の中へ泳がせると外の鮎が追駆おいかけて来てはりに掛ります。それは鮎が充分を食て心地好ここちよく遊んでいる時でなければ決して友を追いません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
警視庁の赤オートバイに追駆おいかけられたこともしばしばだったが、彼はいつも、鼻先でフフンと笑うと、時速六十五マイルという砲弾のようなスピードで
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ねえベラン氏、みっともないことは、もうよしたらどう。それに今更地球へ戻ってみても、あたしたちは高利貸と執達吏とに追駆おいかけられるばかりよ」
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
儂は、この追駆おいかけごっこが、冗談ではないことに直ぐ気がついた。このままほうって置けば、二人とも死ぬ。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「え、ネッドに張か、ははあ、とうとう無理をして、後から追駆おいかけてきたんだよ、仕様がないやつだ」
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「オーイ、どうして追駆おいかけないのだ。元気を出せ、元気を——」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)