“追手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おって66.7%
おいて15.6%
おつて11.1%
おうて4.4%
おひて2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この間は少し急がなくてはどういう事でまた後から追手おってが来ないにも限らないから、急いでその一軒家を出立することにしました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
逡巡しゅんじゅんしていたが、けさ末造が千葉へ立つと云って暇乞いとまごいに来てから、追手おいてを帆にはらませた舟のように、志す岸に向って走る気になった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
追手おつては内山、同心二人、岡野、菊地弥六、松高、菊地鉄平の七人、搦手からめては同心二人、遠山、安立あだち芹沢せりざは、斎藤、時田の七人である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この日の詰合には、当番も非番もみな集まるのでしたから、追手おうての門は賑わいました。二の丸の下にある御番所の大広間は、これらの詰合でいっぱいになりました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
風が稍々やや追手おひてになつたので、船頭は帆を低く張つて、濡れた船尾ともの処で暢気のんきさうに煙草を吸つて居る。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)